##03 journey's end

discordのlogを眺めたり、古いHDDにskypeのlogが無いか漁ったりしてみたが「何か書かねば」という気持ちだけしかなく、思い出らしい思い出が出てこない。例えば夜中に呼び出して飯を食いに行っただとか、勢い寺山を登りに行っただとか、ネコミミモードを聞きながらトレハンしただとか、そいうくだらない話しか思い出せない。

 

その日、discordで友人と会話をしてるとURが入ってきた。日が変わる間際か、そんなタイミングだったと思う。3月末にはdiablo3のシーズン20を共にプレイしてたが、自分の仕事が忙しかったため自然終了してしまっていた。その件について「ゆるしてヒヤシンス」と軽く謝罪すると「まぁいつもの事だから別にいいわ」みたいに流されたので、じゃあ今度はテラリアをやろうぜ、大型パッチの最高難易度をやろうぜという話になった。

 

「お前らexpertやってねーだろ、あれ相当きつかったぞ、俺はクリアしたが」

「知らんわ。やるなら難しい方が面白かろう」

「別に良いけどさぁ、どうせいつもパターンだろ」

そう、"お約束"なのだ。誰かが新しいゲームを始める、忙しかったり飽きたりして足を止めてしまうのは解っている。なのに毎回律義に UR は最初から付き合って、最後まで残った。少し誇張して言えば、あれは誰かの居場所を残すためだったんだと思う。そういう共感力というか、面倒見の良さはあった。

 

Terraria をやろう。Master をクリアしてやろう。

最後の会話を交わしたあの日、始めてしまった旅を終わらせるために。